W 香港 2008

九龍駅複合施設のタワー内につくられたこのホテルは、スタイリッシュなデザインを特徴としたホテルブランドである。派手さを誇る香港100万ドルの夜景とは一線を画し、洗練された高品位な光による演出を目指した。ポディウム部分の吹き抜け空間が都市に対して巨大なガラスボックスとなっている。ここでは「森」をテーマとしたインテリアデザインに対して、「木々の間を浮遊する蛍」という光のイメージを提案した。LED照明により浮かび上がるユニークな光のフィルターが、室内からは小さなきらめきとして、屋外に対してはメガスケールの光り輝くファサードとなって人々を魅了する。