linkedin facebook instagram Wechat

Activities 非営利活動

災害復興支援プロジェクト

Outline


災害復興支援プロジェクトは、2011年3月11日に東日本を襲った大震災ののち、照明デザインのプロ集団として、どのように被災した方々を支援できるかという問いから始まりました。
先ずは震災後に各地で実施された消灯+節電対策により暗くなった「節電都市の光環境調査」、そして「災害のための照明デザインコンペ」を社内で行いました。
その後、被災現場に直接役立つことを目的として、仮設住宅での「あかりワークショップ」や「あかりカフェ」などを実施しました。
これらは100%の非営利ボランティア活動で、有志企業の協力をいただき、毎年継続的に取り組んでいます。
この活動は、被災地の復興だけでなく、新たに起こりうる災害に対して光のデザインがどのように役立てるか、という課題に対する探求でもあります。

近況はnoteでアップしております。


2016

プロジェクト開始から5年目を迎え、活動の新たな展開として、気仙沼で被災された方々に当時のあかりにまつわるお話を伺う“ヒアリング”を行いました。災害時におけるあかりの状況を知ることが、防災への備えや心構えのヒントになるのではと考えています。準備が整い次第、お話の内容を公開する予定です。

あかりカフェについては、初回のあかりカフェ(2012年7月)の開催地である小泉地区にて、地域の方々の手であかりカフェが催されました。コミュニティ再生のためのしかけとしてつくられたあかりカフェが、現地の方たちの力で自走を始める場を目の当たりにすることができました。
また、2015年のイベント開催地である復興屋台村気仙沼横丁にて、現所在地では最終となるクリスマスイベントを行いました。横丁の提灯櫓は、前年のランタンに加えて子供たちが新たに作成したオーナメントで賑やかに彩られ、広場では世界の都市夜景のプロジェクションが行われました。

小泉地区あかりカフェ:2016年8月14日
あかりクリスマス:2016年12月3日

協賛:トキ・コーポレーション株式会社、湘南工作販売株式会社 ほか


 

2015

2012年の気仙沼本吉町で活動を共にしたNPOアプカスメンバーのご紹介により、活動4年目は復興屋台村気仙沼横丁とタッグを組むことになりました。
嵩上げ工事に伴い来年10月で閉幕する横丁のラスト一年を盛り立てるため、あかりカフェを発展させたあかりパーティを企画しました。冬のイベントに合わせてあかりカフェキットをバージョンアップし、テーブルセットは、ヒーターから温風の吹き込む光るコタツとなりました。ワークショップでは常設の光の仕掛けとして横丁の提灯櫓を彩るランタンやお絵描き板をつくりました。図柄のテーマは“海のクリスマス”。ワークショップには40名以上の子どもが集まり、今までで一番の賑わいを見せました。
あかりパーティ当夜はあいにくの雨となってしまいましたが、子どもたちの作った光の仕掛けは横丁の閉村まで飾られます。賑やかなランタンの風景が横丁の最終年を盛り立ててくれることを願います。

あかりパーティ:2015年11月14日

協賛:川上産業株式会社、トキ・コーポレーション株式会社、株式会社ルーチ、カラーキネティクス・ジャパン株式会社、湘南工作販売株式会社 ほか


 

2014

プロジェクト3年目は、一昨年に制作した移動式のあかりカフェキットを使用し、宮城県石巻市内で2回イベントを開催しました。8月には仮設住宅にお住まいの大人を対象として、集会所にて、照明について知ってもらうためのあかりレクチャー教室、仮設住宅室内でも使えるランタンを制作するあかりワークショップ、語らいの場となるあかりカフェ、実際に体感してもらうあかり体験、という4部構成で開催しました。ご高齢の方にも参加いただけました。

9月には石ノ森萬画館及び敷地内にて、岡田劇場の上映映画に併せあかりシネマ及びお子様を対象としたあかりワークショップを開催しました。あかりカフェの椅子と同じ素材を用い、光るトラックを制作しました。

あかりワークショップ+あかりカフェ:2014年8月3日
あかりシネマ+光るトラック:2014年9月20日

Akari WorkshopAkari CafeAkari Cafe
あかりワークショップ+あかりカフェ:2014年8月3日                                                                                                                                                                                                                                                           


あかりシネマ+光るトラック:2014年9月20日

2013

あかりプロジェクト2年目の今年は、対象地を石巻市に移し、同地の文化的アイコンであった岡田劇場の被災跡地とその周辺にて、あかりシネマを開催しました。前年のあかりカフェに引き続きNPO法人APCAS、京都工業繊維大学阪田研究室と協働の下、あかりカフェの光のアイテムとプログラムをベースに、かつての劇場の賑わいを偲ぶ光のインスタレーションと隣接する緑地帯での夜の野外映画上映会を行いました。当日夜は冷え込みましたが150名程度の来場者があり、現地新聞などにも取り上げられました。

協賛:川上産業株式会社、パナソニック、湘南工作販売株式会社 ほか


 

2012

東日本大震災で被災した地域のニーズは、安全と住居の確保から徐々に生活の質を取り戻すことにシフトしてきています。地域コミュニティを再生すること、まだ長期間継続せざるを得ないであろう仮設住居での生活を少しでも心地よさと楽しさのあるものとすることが、現場での課題として挙げられてきています。コミュニティ再生への取り組みの中で、被災地で行われているプログラムの多くが日中の開催であり、新たな交流が生み出しにくくなってしまっているという問題がありました。そこで、今までのプログラムではアクセスできなかった年代、グループとの関わりを生み出し、より活発な地域内外の交流を生み出す仕掛けを作り出すために、2012年は「あかりカフェプロジェクト」を立ち上げました。

「あかりカフェ」について

仮設住宅地域もしくは地域の集会所などで開催地する、あかりの仕掛けの設えられた移動式カフェプログラムです。あかりカフェで使う行灯やイス、テーブル等は、移動キットとして持ち運べます。日中は地域の子供たちを対象としたあかりワークショップ、夜は「あかりカフェ」に集うという2部構成となっており開催地区内外の交流も促します。日没後、子供たちは工作したあかりをカフェに持ち寄り、影絵遊びをしたり走り回り、大人たちは柔らかな光囲みながら和やかに夏の夜を過ごします。

NPO法人アプカス、京都工芸繊維大学阪田研究室、LPAで始動した本プロジェクトは、7月・8月に宮城県気仙沼市内の仮設住宅や集会所で、10月には宮城県石巻市などで開催されました。今後も現地に引き継がれあかりカフェが催されていきます。

山田大名広場住宅   :2012年7月21日
津谷大沢地区振興会館 :2012年8月14日
馬籠林業センター   :2012年8月15日

協賛:川上産業株式会社、田中紙管株式会社、スペーシア、遠藤照明、パナソニック、石川電機、カメヤマキャンドルハウス ほか

あかりカフェ
 

 

 

このサイトはCookieを使用しています 同意